もの忘れ外来

もの忘れ外来に
ついて

頭を抱える女性

現在、わが国では85歳以上の4人に1人が認知症と考えられており、さらに、要介護・要支援認定を受けた高齢者の半数は認知症の症状が認められると報告されています。

 

日本の人口構成の高齢化に伴い増加する認知症の医療と対策は、21世紀の避けられない重大な課題であります。当院では、「もの忘れ外来」を開設しております。

このような症状にあてはまったらご相談を!

物の名前が出てこなくなった。

置き忘れやしまい忘れが目立ってきた。

以前はあった関心や興味が失われてきた。

だらしなくなった。

日課をしなくなった。

時間や場所の感覚が不確かになった。

慣れた場所で道に迷った。

蛇口・ガス栓の締め忘れが目立つようになった。

夜中に急に起きだして騒いだ。

実際にはないものが見える。

動作が極端に遅くなった。

散歩などを決まった時間に行う。止めると怒る。

そういえば口数が減った。

対象となる疾患・症状について

手

認知症はある1つの病気ではなく、いろいろな原因によって記憶の障害や認知機能の低下をもたらすものです。

【変性疾患】

いろいろな原因で脳神経の細胞が減少したり、その機能が低下したりすることによって生じる認知症で、下記のようなものがあります。

病名と症状

アルツハイマー型認知症

知症の原因として最も多い病気です。記憶の障害や認知機能の障害が時間をかけて徐々に進行するという経過が特徴です。
初めのころは、麻痺や、歩きにくいなどの運動症状が目立ちません。

アルツハイマー型認知症

認知症の原因として最も多い病気です。記憶の障害や認知機能の障害が時間をかけて徐々に進行するという経過が特徴です。
初めのころは、麻痺や、歩きにくいなどの運動症状が目立ちません。

びまん性レビー小体病

認知機能の障害に加えて、幻視(小動物がありありと見える)などの症状や、動作が遅くなる、手足が震える、歩きにくいなど、パーキンソン症状があります。
1日の中での変動がみられることが多く、1日の中で症状が重くなったり軽くなったりします。

パーキンソン病

パーキンソン病 体の動きや、会話の受け答えがゆっくりとなり、手足の震え、歩きにくいなどの症状がみられます。
パーキンソン病の30%〜40%に認知症が合併すると報告されています。

前頭側頭型認知症

脳の前の方にある前頭葉は、様々な認知の働きを制御したり統合したりする、より高度な認知の働きを担っています。

前頭側頭型認知症では、この部分に萎縮や機能低下が起こり、人格変化(以前より怒りやすくなった)、常同行為(同じ行動を繰り返す)、過剰なこだわり(毎日同じスケジュールで行動する)などが出現します。進行するにしたがって、記憶の障害が加わっていきます。

その他

進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症などの疾患では、認知症の他にパーキンソン症状や種々の精神神経症状がみられます。

【脳血管性認知症】

脳梗塞が脳の広い範囲にわたってたくさんできると、認知症を引き起こします。

脳血管性認知症と言い、脳梗塞が起きた部位によって低下する能力と、比較的保たれている能力に差があることが多く、ほぼ一様に認知機能が低下してくるアルツハイマー型認知症と異なり、「まだら様」の認知の機能低下を示します。


また、初期から麻痺や歩きにくいなどの運動の障害や、尿失禁などの症状をともなうことが多く、新たな脳梗塞が起きるたびに症状は階段状に進行します。

【内分泌・代謝性中毒性疾患】

甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、肝性脳症、ビタミン欠乏症(B1、B12、葉酸、ニコチン酸)、アルコール脳症などでも、認知症と同様の状態がみられることがあります。

【感染症】

甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、肝性脳症、ビタミン欠乏症(B1、B12、葉酸、ニコチン酸)、アルコール脳症などでも、認知症と同様の状態がみられることがあります。

【外傷性疾患】

交通事故や転んだりして、頭をぶつけたため脳に傷がつくことで、その場所に応じて脳の機能低下を生じることで、認知症と同様の状態がみられることがあります。

病名と症状

慢性硬膜下血腫

脳の前の方にある前頭葉は、様々な認知の働きを制御したり統合したりする、より高度な認知の働きを担っています。

前頭側頭型認知症では、この部分に萎縮や機能低下が起こり、人格変化(以前より怒りやすくなった)、常同行為(同じ行動を繰り返す)、過剰なこだわり(毎日同じスケジュールで行動する)などが出現します。

進行するにしたがって、記憶の障害が加わっていきます。

検査・治療法の特徴

院長

1

【問診】
患者さんの実際の生活状況を把握することは、認知症の診断にとって最も重要なものと言えます。


「いつごろから、どのようにして症状が出てきたのか?」、「実際の生活にどのような支障をもたらしているか?」、「今までにかかったことのある病気は何か?」といった質問は、診察の際に必ずと言っていいほど聞かれるでしょう。

記憶の障害が顕著な場合には、実際の生活状況はご家族の方からしか伝えられないことも多く、日常生活を知っている家族などと一緒に受診されることをおすすめします。

2

【神経心理検査】
認知症にみられる記憶の障害や認知(知的活動)の機能低下を客観的に評価するための種々の検査が考案され実用化されています。

改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やミニメンタルステート検査(MMSE)は、外来診察の中で行うことが可能です。

他に、記憶に関する検査、注意に関する検査、前頭葉機能検査などの詳細な検査があり、症状に合わせて選択します。

3

【神経学的検査】
運動の障害、パーキンソン症状などの神経症状の有無を調べます。

4

【画像検査】
頭部MRIまたはCT:脳の萎縮や脳室の拡大など、脳の形態的異常を調べる検査です。

5

【血液検査】
認知症の原因となる身体疾患の有無を検査します。

6

【その他の検査】
脳波検査などを行うこともあります。

【治療】

治療可能な認知症

甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症などにともなう認知症は、原因となる疾患の治療によって認知症の症状が改善する可能性があります。

進行予防

現在の医療では治療が困難な認知症でも、原因や症状によっては症状の進行を遅らせることが可能です。

 

特に、アルツハイマー型認知症では、早期からお薬(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬など)を服用して頂くことによって、認知症の進行を遅らせることが可能なことがあります。

周辺症状に対する治療

妄想、幻覚、抑うつ状態、不眠などの周辺症状に対しては、症状に合わせてお薬を選択することにより、症状を改善することが可能なことがあります。

生活・介護上の注意点

散歩などによる生活リズムの改善、趣味や会話など、適度な刺激を脳に与えることが重要です。また、デイケアや訪問介護などのサービスを利用して、ご家族が無理なく介護を続けることも大事です。